2026年5月22日(金)の日本食糧新聞に、宇宙醤油への挑戦について掲載していただきました!

以下、本文より、
湯浅醤油
「宇宙醤油」誕生へ
今秋打ち上げのロケットに搭載
麹菌、影響を実証実験
湯浅醤油が宇宙へ挑む。同社の麹菌100gが今秋、スペースX社のファルコン9に載って宇宙へ放たれる。日本の発酵文化を支えてきた麹菌が宇宙環境にどう反応し、変化するのか。約2週間の宇宙環境が麹菌に与える影響を解析した後、同麹菌を用いて醤油を仕込む計画だ。早ければ、2028年には世界初の「宇宙醤油」が誕生する。(深瀬雅代)
約800年前に中国から金山寺味噌の製法が和歌山へ渡り、その製造過程で生まれる液体「たまり」が醤油の原型となったとし、和歌山県湯浅町は「醤油醸造発祥の地」として日本遺産に認定されている。日本の食文化を支え、世界的な和食ブームの象徴でもある醤油の始まりの地で、木桶での伝統的な醤油醸造にこだわりつつ、”海中”熟成の醤油や”フランス”で現地産有機原料の醤油醸造を行う等ユニークな取り組みで知られる「丸新本家」醤油部門の湯浅醤油が次の舞台に”宇宙”を選んだ。
今回の宇宙醤油プロジェクトは、宇宙バイオ実験室事業を手掛けるIDDKと共同で実現を目指す。約10年前に和歌山県串本町にロケット発射場ができると知った新古敏朗社長が「宇宙醸造醤油」の構想を始め、関係者との交流を経て「まずは粉末状の麹菌を宇宙へ」という今PJに転換。IDDK統括の下、米国SpaceXのロケット打ち上げに加え、ルクセンブルクのSpace Cargo Unlimitedが与圧環境を維持する装置への統合、ドイツのATOMOS Space Cargoが地球帰還用カプセルのサンプルリターンを担うなど国内外の連携で麹菌は宇宙を旅する。
この壮大な実証実験の費用は、1226万円。新古社長は「人類初の試みなのでどうなるか想像できないが、月や火星に人が暮らす近い将来に”故郷の味”を人々が楽しめるよう挑戦する。人類の宇宙進出における食文化の礎となれば」と話し、「まだ未定」だが自然栽培の大豆やスペルト小麦と合わせて樽仕込みの宇宙醤油の醸造を想定する。常識の枠にとらわれない老舗醸造元が再び、醤油の新たな可能性を追求する。
