2026年1月29日の日本食糧新聞
関西四国新春特集 第一部『価値創造へ、食品産業の挑戦』のコーナーと
第二部『新年の抱負』に湯浅醤油が掲載されました。

以下本文より
古式製造文化を後世へ
湯浅醤油
湯浅醤油は国内最大級の杉樽2基を昨年10月、有田郡湯浅町の同社本社九曜蔵に新設。
静岡県の天竜杉材100本を使い、他kさ5.5m、直径3.4m、容量45tの杉樽で、
国産大豆、国産小麦、五島灘の塩だけを原料とする看板醤油「樽仕込み」を醸造し、
かつて主流だった微生物による発酵環境がもたらす古式醸造法の醤油を未来、
世界へ伝えていく。
同社は1881年創業の丸新本家が30年以上休止していた醤油製造の再開を決意し、
立ち上げられた醤油部門。
1990年に金山寺味噌の溜まりから醤油造りを再開し、
2002年に古式醸造法で「樽仕込み」「生一本黒豆」を生み出し、
醤油発祥の地・湯浅の醤油蔵として歴史を再始動した。
04年には蔵を一般開放し、16年に高さ4.7mの関西最大級木樽3基を設置。
今回は高さ5.5mの木樽2基を増設し、
需要高まる看板醤油「樽仕込み」の増産体制を敷いた。
早ければ28年頃に36tの醤油が完成する。
新古敏朗社長は「日本醤油発祥地・湯浅は
木桶仕込みの蔵元が江戸時代には90件超あったが、今は数軒。
古式醸造の伝統を守り続けることは、地域文化の継承でもある」と語り、
国内全体の約1%までに減少した天然醸造醤油を後世へ、世界けと伝えていく。
和食のユネスコ無形文化遺産登録、同社が進めるフランスのワイナリーとの
共同醤油醸造事業の影響もあり、海外客も連日訪れる同蔵で、
伝統製法による醤油造りに真摯に向き合っている。(深瀬雅代)

